ハンコの材料
象 牙
印材の王様です。虫食いもなく見た目の美しさも宝石の様で、印鑑を押した時、朱肉の写りが、最高にきれいです。
何百年経っても、全く狂いがありません。他の材料は、出来上がった時がベストの状態ですが、象牙は、段々とアイボリー色になり、孫子の代まで使えます。とった部分により、ランクが変わってきます。
ワシントン条約の締結以後、象牙の印鑑は作れないと思っているお客様はいませんか?
しかしこれは誤解です。確かに象牙の輸入は禁止されましたが(今年3月試験的に1回だけ、輸入解禁になりました。)締結以前に輸入された在庫の象牙は自由に使うことが出来ます。 この在庫象牙が正規の流通品であることを、証明するため、平成7年10月から、環境庁では象牙認定シールを発行しています。当店の象牙製品には、全部象牙認定シールが付いていますので、ご安心下さい。
牛角(うしのつの)白(オランダ水牛)
主にオーストラリア産の水牛の角です。他にボタン等にも使われ、天然のベージュ色をしています。昔、外国産の物をオランダ物と言っていたので、この名前が付いたのだと思われます。玄人好みのする、魅力ある材料です。芯持ちの材料は、真中から取った高級品です。
牛角(うしのつの)黒(黒水牛)
東南アジア・オーストラリア産の水牛の角です。黒く染めるので、黒水牛と呼ばれています。水牛といえば、大体、黒水牛のことをいいます。角の真中から取った芯持ちの材料は、ひび割れにも強く、高級品です。若いお客様に、人気があります。
柘(つげ)
木の印材です。三文判や安売り店では、タイ等、南方のつげ材を使います。当店では、伊豆七島・御蔵島産の
最高級品を使っています。暑い国で採れた木は、生育が早くて柔らかく、狂いが生じます。
御蔵島のつげは生育する迄に、何十年もかかり、硬く狂いがありません。緻密な彫刻に適しています。
御蔵島のつげは、島柘(しまつげ)とも呼ばれています。
ブラウンつげ
御蔵島産最高級つげの印材に、朱肉などの汚れが、目立たないように、漆風の濃茶のコーティングをしてありますので、いつまでも高級感あふれる美しさを保つことができます。手触りも最高です。当店のお奨め品です。
匠の技 材料